2015年11月14日土曜日

VyOSとLinuxでGREトンネルを掘る

訳あって外部VPSと自宅内ネットワークの間でトンネルを掘ることになった。

構成はこんな感じ。太字のところが今回のブログの対象。

外部: VPS( <-- GRE Tunnel --> VyOS <-- Private Network --> Server :内部

スペック等:

  • VPS:
    Cloudn : vQプラン CentOS release 6.7 (Linux rice 2.6.32-431.el6.x86_64)
  • VyOS: Version: VyOS 1.1.5

Configuration / 手順

せっかちな人向けにConfig/手順を晒す。

VPS:

  1. ip_greモジュールを有効に:
  2. # modprobe ip_gre
    

  3. ネットワークConfigを作成:
  4. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-tun0 : #Interfaceの設定
    DEVICE=tun0
    BOOTPROTO=none
    ONBOOT=yes
    TYPE=GRE
    PEER_OUTER_IPADDR=203.0.113.16    #相手側のGlobalIP
    PEER_INNER_IPADDR=192.168.0.250   #相手側のPrivateIP
    MY_INNER_IPADDR=192.168.0.251     #自分側のPrivateIP
    MTU=1400
    

    /etc/sysconfig/network-scripts/route-tun0: #ルーティングの設定 (必要な環境のみ)
    192.168.0.0/16 via 192.168.0.251
    

  5. Interface をUP
  6. # ifup tun0

VyOS:

  1. 下記Configを投入:
  2. interface {
        tunnel tun0 {
            address 192.168.0.250/24
            encapsulation gre
            local-ip 203.0.113.16
            mtu 1400
            remote-ip 198.51.100.8
        }
    }
    
    

  3. 設定を有効に(Commit):
  4. # commit

解説:

特にコツなどはなく、上記設定がそのもの。実際私が調べてから接続まで試行錯誤もそれほどなく、すんなりと接続ができています。

注意点はルーティングとMTU。

上記構成ではルーティグは特に不要ですが、Private Network側に複数セグメントある場合は、VPS側、VyOS側、両方に書かないと適切に通信ができません。

MTUも"ping -s <size> destination" 等で適切に計測して設定を行います。
これもVPS側、Server側と両方から計測をしないとMTUブラックホール問題にぶち当たります。

接続試験時にはMTUを上回るパケットサイズでの通信をおこなう必要がありそうです。

尚、セキュリティに関しては一切考慮していません。
一般的に使う場合はIPSec等で経路の保護が必要です。

参考:
How to configure a GRE Tunnel in CentOSGRE over IPSec Tunnel Between Cisco and VyOS

2015年11月3日火曜日

WindowsのiSCSI イニシエータで「ターゲット名が見つからないか、ログインに対して非表示としてマークされています」と怒られた場合

先日クリーンインストールしたWindows10をなんとかしてiSCSI Bootしようと企んでる。

なぜかiSCSIに接続できないナーなんて思っていた。

Windows10上ではこんなメッセージが出てる。

「ターゲット名が見つからないか、ログインに対して非表示としてマークされています。」
iscsiターゲット ログオン時のエラー
ターゲット名もあってるんだけど、なぜかナーと思って、ターゲット名を小文字にしたらすんなりと接続ができた。

旧:

# tgt-admin --dump
default-driver iscsi
<target iqn.2011-10.jp.example.iscsi:Windows.disk>
        backing-store /storage/images/windows7.img
</target>

新:

# tgt-admin --dump
default-driver iscsi
<target iqn.2011-10.jp.example.iscsi:windows.disk>
        backing-store /storage/images/windows7.img
</target>
>
そういえば、Windows7をiSCSIブートした時も同じようなワナでハマった記憶が。。。

備忘録は必要ですね。